レッドリスト
レッドリスト
我が国では1992(平成4)年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」が制定され,1995(平成7)年から更新されて維持されている「生物多様性国家戦略」や2008(平成20)年の「生物多様性基本法」の制定など,生物多様性に関する高い関心が示されています.この中で,「絶滅のおそれのある野生動植物」(いわゆる絶滅危惧種)はその属性をまとめた本が1991(平成3)年に初めて刊行され,以後10年ごとに改訂されています(現在の最新は2014(平成26)年に刊行されました).これらがレッドデータブックとよばれるものです.また,絶滅危惧種の評価は恒常的に行われており,本とは別にレッドリストとよばれるリストが適時更新されています(当初は5年ごとに更新でしたが,年次更新になりました).菌類についても,絶滅危惧種の評価が行われており,2017年発行のリストには,絶滅種として26,野生絶滅1,絶滅危惧I類(CR+EN)39,絶滅危惧II類(VU)23,絶滅危惧(NT)21,情報不足(DD)50種がリストされています.これらの絶滅危惧種の調査には,多くの市民科学者の協力が基盤となっています.
- 最新のレッドリストへのリンク https://www.env.go.jp/content/900515981.pdf
- 報道資料へのリンク https://www.env.go.jp/press/107905.html