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一般社団法人 日本菌学会 - The Mycological Society of Japan

菌学とは

菌類とは,一般的な言葉ではキノコ,カビ,酵母の仲間の真核生物です.キノコ・カビ・酵母などの菌類は,原核生物の「細菌(バクテリア)」と区別するため「真菌」と読んでいます.また,かつて菌類として扱っていたネコブカビ,変形菌,藻菌,卵菌などは近年に偽菌類と呼ばれるようになりましたが,現在でも主に菌学の分野で扱っています.

菌類は,動植物に並ぶ界を構成する多様性を持つ生物で,自然環境の形成や物質循環に重要な役割を担っているばかりでなく,人間の日々の生活にも関わる生物群です.微生物であることから菌類は目立たない存在ではありますが,それだけに学問として取り扱わなければ重要性が認識されない生物でもあります.

日本では古くから醸造などで菌類を利用してきた歴史があり,アマチュアの研究者も各地で活動しています.菌学の発展により,菌類の自然界における重要な働きや,新しい利用法,未知の菌類などが,今後益々発見されていくことが期待できます.

日本菌学会では,このような菌類の存在を社会に知らしめ,その市民権を向上させるとともに,その研究を活発化させ,菌学の重要性と菌学研究従事者の社会的認知度・地位を向上させるためにも活動しております.