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一般社団法人 日本菌学会 - The Mycological Society of Japan

新着情報

財団法人発酵研助成金を使用しての活動助成について

2024/09/19

日本菌学会では,オープンサイエンスの実現に向けて,いわゆるFAIR原則(https://biosciencedbc.jp/about-us/report/fair-principle/)に則った活動を展開しています.その一層の推進に向けて,このたび,公益財団法人発酵研究所より,500万円の資金を獲得しました.本資金による事業の実施は令和6~7年度に限られます.この一部は,すでに本年8月の国際菌学会議(IMC12)渡航補助として割り当てられていますが,残りの資金を利用して,次の2つの課題を公募します.

奮ってご応募ください。

【分野A】学会員による教育的資源の収集と共有

目的:きのこやカビなど,教育的な視点で価値があると考えられる画像や動画(代表的なカビやきのこの画像,菌根や付着器,遊走子の写真など,実物の写真,分離や実験操作の動画,など)を学会員からの提供をもとに収集し,ホームページから公開・共有する.これまで,菌類に関して教育現場で利用できる画像や動画データは,大学などにおける専門教育の場だけでなく,小・中・高の学校教育現場においても限られていました.本課題は,学会員の協力を得て,教育で活用できるような写真・動画(きのこの写真ばかりでなく,菌糸,コロニー,菌根,微細構造,採集・分離方法など,研究活動や形態などをイメージできるもの)を使いやすく整理し,オープンなライセンス(CC-BY-NC相当)のもとにホームページから公開し,教育・研修現場などで利用してもらうことを目的としています.これによって,教科書に出ているような専門用語を実物で見ることが身近になり,菌学の普及と後進の育成に大きく貢献することが期待されます.

実施方法
1) 専用のアップロードのためのシステムを構築します.募集テーマ,要綱などについては,「お知らせメール」や学会ホームページにて近日中にお知らせします.
2) 提供にあたっては,オープンな利用を承諾した方に限られます.
3) 採否については,専門の委員会を設置し,討議・決定します.

【分野B】学会員からの公募による,独創的な研究テーマの実施

目的:学会活動の活発化を推進するため,学会員からの公募によって,菌学の普及に貢献できるような独創的な研究あるいは事業のテーマを募集し,実施を助成する.科研費等の公的助成への応募の立場にない民間研究員,ポスドク,個人,学生などからの応募や,科研費では応募しにくいテーマ,海外からの研究者等の招聘など,幅広い研究活動や事業を支援する.日本菌学会を支えているのは,約半数がアマチュアや民間企業などの公的資金の交付を受けられない立場の学会員です.また,大学院生や,ポスドク的な立場の会員の中には,科研費が採択されなかったり,そもそも応募できない立場の方もいます.また,科研費のカテゴリーでも「菌学」という分野が設定されておらず,本学術分野の中で公的資金にアクセスしにくい課題が少なくありません.本分野での資金投入は,これらの研究者層や課題での研究の推進につながり,学会内での研究活動を活発化させるものです.そこで,学会員からの公募によって,菌学の普及に貢献できるような独創的な研究あるいは事業のテーマを募集し,実施を助成します.科研費等の公的助成への応募の立場にない民間研究員,ポスドク,個人,学生などからの応募や,科研費では応募しにくいテーマ,海外からの研究者等の招聘など,幅広い研究活動や事業を支援します.

実施方法
1) 学会内に専門委員会を設置し,応募課題を評価・採択します.採択にあたっては,応募時点で公的資金の交付を受けられない応募者を優先します.
2) 研究成果は必ず学会の年次大会で発表することとし,顕著な成果については学会誌への投稿を推奨します.事業成果についても,必ず学会の年次大会で発表することとします(ポスター展示も含む).
3) 応募にあたっては,下記リンク(https://mycol-soc-jp.box.com/s/8b2t4sf480pnlz8e6nh0xnb8axd4xpt6)から書式をダウンロードして以下の内容を概ね2ページ以内程度でお書きいただき,学会事務局(secretary-general@mycology-jp.org)へメール送付ください.

1. 企画名,
2. 企画責任者名(グループの場合は,グループ名と代表者名),
3. 責任者連絡先(住所・電話・メール),
4. 企画内容,
5. スケジュール(概ね2年以内に実施・終了可能なもの),
6. 予算(上限25万円),
7. 本企画の成果物(成果還元の方法).

なお,専門委員会で審議し,必要に応じてヒアリングを行うことがあります.また,終了後には成果発表(学会発表や論文発表)をお願いします.