夏の企画 第2回 「子供のためのサマースクール:微生物は働きもの」報告

日時: 2006年8月17日(木)13:00-15:00
場所: 国立科学博物館 新宿分館 (実習室2B)
共催: 国立科学博物館
協賛: 協和発酵工業(株)、ノボザイムズジャパン(株)
講師: 安藤 勝彦 先生 (独)製品評価技術基盤機構

 今年で2回目になる子供のためのサマースクールは、国立科学博物館の新宿分館にて開催されました。前年の上野に比べて場所が不便かと心配しましたが、多数の応募があり杞憂でした。子供たちは,確かに企画に興味を示していたのです。

 昨年同様、一番の盛り上がりを見せたのが微生物の顕微鏡観察でした。今年は、菌学会関東支部の会員を中心にボランティアを募集し、子供たちの顕微鏡観察のお手伝いをしてもらいましたが、これは本当に助かりました。最後には、皆きれいに観察できて満足顔。こちらはほっと一息。その後も、子供たちは微生物がどこにでもいること、地球のお掃除屋さんであること、パンや納豆、ヨーグルトなどの食品を作ることを学んでくれたようです。

 子供たちの感想文からいくつかご紹介します。

微生物についてとってもよくわかった。あと、私たちの食べ物を作ってくれるなんて思っていなかったから、びっくりした。とても楽しかった。 (小3)
微生物が地球の掃除屋さんで、きれいなものもいると知って、このお勉強はすっごく面白かった。食べ物にも微生物がいることがわかった。顕微鏡で見たりするのは初めて。顕微鏡で見れて、うれしかったです。(小3)
面白かった。顕微鏡がよく見えてよかったです。カビが一番面白かったです。目で見たのと比べてよく見えました。(小4)
今まで普通に食べたりしていたものが微生物がいないと作れないものと聞いてびっくりした。落ち葉なども微生物がいないと、地球上落ち葉だらけになるということがわかった。木の枝はたくさん生えていたので外のもののほうが微生物がたくさんいるのかなと思った。(小5)
いろいろ勉強になりました。楽しかった。(小6)

 企画側としてはうれしい感想ばかりで、こちらも思わず笑みがこぼれます。また参加します、という子供たちの言葉に、このような企画の意義を感じます。毎度のことですが、企画を支えてくれた国立科学博物館、ボランティアの方々、製品評価技術基盤機構の方々、援助をただいた協和発酵工業株式会社、ノボザイムズ ジャパン株式会社に感謝いたします。

平成18年9月 高木 忍(「夏の企画」担当幹事)