夏の企画 第1回 「子供のためのサマースクール:微生物は働きもの」報告

日時: 2005年8月11日(木)
場所: 国立科学博物館 上野新館3階験実習室
共催: 国立科学博物館
講師: 安藤 勝彦 先生 (独)製品評価技術基盤機構

 8月11日、上野の国立科学博物館で開催された関東支部の夏の企画は、子どもたちの元気な声でにぎわったサマースクールでした(小学生3~6年対象)。 人はいつも微生物に囲まれ、日々恩恵を受けているにもかかわらず、学校で微生物を学ぶ機会が少なすぎると、常日頃不満に思っておりましたが、今回は、学校がやらないのなら、自分たちでやってしまおうという企画でした。おりしも、ゆとり教育の総合の延長か、こども向けにこのような教室を開くのは歓迎の風潮があり、国立科学博物館の快諾を得て、今回の開催となりました。

 講師の安藤先生は、過去に何度かこのような経験があり、子供の扱いはお手の物。子供たちは熱心に先生の話を聞いて、微生物がとても小さいこと、どこにでもいること、地球の掃除屋さんであること、納豆やヨーグルトなどの食べ物を作ることを学んだようです。 

 顕微鏡観察の時間は、皆大騒ぎ。お手伝いの幹事や会員の川端さんは、子供たちにもみくちゃにされながら懸命にプレパラートを作成し、うまく顕微鏡で見えたときは、皆歓声を上げて大興奮。付き添いの父兄の皆さんも、思わず身を乗り出して顕微鏡をのぞいてました。 

 あっという間の2時間でしたが、今回参加してくれた子供たちは、今回学んだ微生物を忘れないでしょう。なぜか「新規の菌を見つけるんだ」と気の早い菌学会員候補もいましたっけ。今回は、共催の国立科学博物館には大変お世話になりました。 中でも細矢さんと学習課の高橋さんには格別にお世話になりました。 この他、講師の安藤先生は言うまでもなく、お手伝いの幹事の皆さんと川端さん、顕微鏡装備・備品などを拠出してくださった協和発酵工業株式会社とノボザイムズ ジャパン(株)に感謝いたします。

平成17年8月 高木 忍(「夏の企画」担当幹事)