第36回 菌類観察会報告

日時:2022年10月16日(日)
観察会・鑑定会会場:東京理科大学創立100周年 理窓会記念自然公園(千葉県野田市山崎)
宿泊・スライド発表会会場:日帰り実施のためなし
参加人数:31名

 
 
 2022年10月16日に,東京理科大学野田キャンパス内に位置する,東京理科大学創立100周年 理窓会記念自然公園(千葉県野田市山崎)にて,日本菌学会関東支部の第36回菌類観察会を実施しました。新型コロナウイルス禍が続くなかでもあったころから,昨年度に引き続き,宿泊は伴わない日帰りでの観察会となりました。観察会当日は穏やかな秋の好天に恵まれ,当初の計画通り,同自然公園にて野外観察を実施しました。参加者の皆様のご協力のおかげで事故や大きなトラブルもなく,安全に進行することができました。

 同自然公園では,主にクヌギ・コナラ等の二次林やシラカシ・マテバシイ林,ゴヨウマツ植林等の各種林内にて観察を行いました。午前中の野外観察の後,同公園内のあずまや付近にて各自,適切な距離を保ちつつ,持参した昼食をとった後,午後に鑑定会を行いました。鑑定会場には参加者が採集したたくさんの菌類が並び,合計72属116種もの種類が同定できました。鑑定会では,参加者は熱心に写真撮影,形態観察や意見交換を行っていました。採集された標本のうち,23点は神奈川県立生命の星・地球博物館に収蔵されました。その中にはヤミイロクヌギタケ,ユキホウライタケ,ヌメリハツ,ヒメツチグリ属菌(トガリフクロツチガキ,ケフクロツチガキ等)等の特筆すべき菌類も含まれ,その他にもツクツクホウシタケ,タケ類の仙人杖,7種のサビキン類等,多様な菌類を観察することができました。

 最後になりましたが,東京理科大学の伊藤稔名誉教授,千葉科学大学の塚本浩司教授,ならびに東京理科大学野田キャンパス(野田管財課)の皆様には,東京理科大学創立100周年 理窓会記念自然公園での観察会開催に際してご協力・ご調整をいただくとともに,大変お世話になりました。ここに記して厚く御礼申し上げます。



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