2016年度茨城大学・日本菌学会関東支部共催 公開講座 「植物に病気を起こす菌類を調べる」実施報告

日時: 2016年12月3日(土) 9:00-16:00
場所: 茨城大学教育学部
共催: 茨城大学
講師: 小野義隆(茨城大学)
受講者:6人(募集10人)

講義:菌類が生態系で分解者としての役割を果たしていることと植物に病気を起こすことの関係を学びました。植物の病気が植物と菌類との細胞レベルでの酵素や毒素・フィトアレキシンなどを介した相互作用によって起こることと、相互作用のタイミングとスピードが病気の成立の重要な要因であることを理解しました。また、植物病原菌を高度な研究機器を使用しないで研究する具体的方法についても学びました。

観察:ブルーベリーの葉に斑点性病徴を引き起こす子のう菌の培養株と数種のさび病菌標本を材料にして、胞子堆と胞子の形成方法や形態を観察しました。この講座は、中学校3年理科「生物と環境ー自然界のつり合い」 での教材開発に資することを目指し、学校教員の参加を期待してましたが、本年度も現職教員の参加はありませんでした。

担当 小野 義隆