日時: 2018年4月21日 13:00-19:30
場所: 玉川大学 大学・研究室棟 会議室(B107)
参加人数: 45名
平成30年度年次大会は、玉川大学で開催されました。例年どおり年次総会、話題提供講演および一般講演が行われました。
話題提供講演では、廣岡青央先生(地方独立行政法人京都市産業技術研究所)に「京都オリジナル清酒酵母の開発について」という演題でご講演いただきました。日本酒ブームが続く中で、消費者の好みの変化に対応すべく、生化学的なアプローチから進めてこられた清酒酵母の研究開発成果について、丁寧に解説していただきました。
一般講演では以下の6題の発表がありました(タイトルと発表者のお名前を示します)。
1)本邦で流通するエリカ属植物の栽培ポットで子実体形成するSarcoleotia 属の分類と生態(日本大学薬学部 広瀬大氏)、2)きのこの変異菌株について(森林総合研究所 砂川政英氏)、3)菅平高原で発見されたシハイタケ子実体上に生じるピンゴケ型の菌類について(升本宙氏 筑波大学大学院)、4)ベトナム産広義Pestalotiopsis 属の新種の提案(玉川大学農学研究科 野澤俊介氏)、5)ワサビより分離されたPhoma wasabiae Yokogi の分類学的再検討(法政大学植物医科 利根川千枝氏)、6)カラーから分離された新種のPlectosphaerella 属菌について(法政大学植物医科 宮田穂波氏)(4から6はAMC2017参加報告)。
講演会に先立って行われた年次総会では、支部名称の変更や、規約改正についての議論がなされました。また平成30年度の企画の数々が紹介されました。本年度の企画も奮ってご参加いただければと思います。
続いて第5回勝本賞授賞式も執り行われました。安藤勝彦勝本賞選考委員長より、第5回勝本賞受賞者として、北里大学の野中健一氏の選出報告がありました。授賞記念講演では同氏により、これまでの研究活動について紹介がありました。
懇親会は大会会場に隣接した朔風館で開かれ、およそ2時間にわたり会員同士の活発な交流が行われました。
今大会は45名のご参加を賜り、盛会のうちに終了致しました。また、次年度は懇親会にてオークションが開催できるよう準備を進めています。今後も、菌類に関する多様な話題・研究成果を発表し、情報を交換する場として関東支部年次大会をご活用いただけましたら幸いです。
最後に、ご参加いただいた皆様、演者の皆様、会場準備にご協力いただいた皆様に深く御礼申し上げます。
年次大会担当幹事 石崎 孝之・山口 薫