平成29年度年次大会 報告

日時: 2017年4月15日 13:00-19:30
場所: 玉川大学 大学・研究室棟 会議室(B107)
参加人数: 58名

 平成29年度年次大会は、玉川大学で開催されました。例年どおり年次総会、話題提供講演および一般講演が行われました。

 話題提供講演では、牧野純先生(一般財団法人日本きのこ研究所)に「きのこ産業の将来とアウトリーチ」という演題でご講演いただきました。日本におけるきのこの消費動向や、生産者が抱えている問題、今の子供達にどう伝えていくかなど、幅広い視点から丁寧に解説していただきました。シイタケ栽培の歴史や機能性など、興味深い話をいただきました。

 一般講演では以下の4題の発表がありました(タイトルと発表者のお名前を示します)。
1)北海道および長野県より分離されたMortierella属1未記載種によるホモタリックな接合胞子形成(茨城大学 高島勇介氏)、2)神奈川県産ブユの腸内から確認されたハルペラ目菌(神奈川県立生命の星・地球博物館 陶山舞氏)、3)深海由来糸状菌培養物からの抗ミズカビ物質の探索(東京海洋大学大学院 高橋こなみ氏)、4)Bactridium flavumの分生子長さと隔壁数の関係(神奈川県立生命の星・地球博物館菌類ボランティア 高木望氏)以上。

 講演会に先立って行われた年次総会では、規約改正や名称変更について議論されました。また新しい会長のもと平成29年度企画の数々が紹介されました。本年度の企画も奮ってご参加いただければと思います。

 続いて第4回勝本賞授賞式も執り行われました。安藤勝彦勝本賞選考委員長より、第4回勝本賞受賞団体として、「神奈川県立生命の星・地球博物館 菌類ボランティアグループ」の選出報告がありました。授賞記念講演では折原貴道氏により、これまでの本グループの活動について紹介がありました。

 懇親会は大会会場に隣接した朔風館で開かれ、およそ2時間にわたり会員同士の活発な交流が行われました。

 今大会は58名のご参加を賜り、盛会のうちに終了致しました。今後も、菌類に関する多様な話題・研究成果を発表し、情報を交換する場として関東支部年次大会をご活用いただけましたら幸いです。

 最後に、ご参加いただいた皆様、演者の皆様、会場準備にご協力いただいた皆様に深く御礼申し上げます。

年次大会担当幹事 石崎 孝之・山口 薫

総会1

勝本賞1

勝本賞2

話題提供講演1

話題提供講演2