日本菌学会西日本支部会は、日本菌学会の第3番目の支部会として平成2年3月の総会で決議され、同年4月1日に正式に発足しました。 本支部は故横山竜夫先生が中心になって平成元年頃から設立に向けた準備が進められていましたが、既に東北支部および関東支部が設立され活発な活動を行っていたことから、西日本地区にも支部をとの多くの方々の要望を受けた形での設立となりました。
本会は年1回の大会における学術講演を活動の本旨とし、そのほかに菌学講座、特別講演会、菌類研究のための実技講習会を西日本の各地で開催して、会員の菌類に関する知見の拡大や会員相互の親睦を計ることを目的としています。さらに大会時には菌類採集会も開催しております。 また、会員の所属地域が九州から東海・北陸地域にまたがることから、支部大会も出来るだけ地域の各地でまんべんなく開催することを基本としています。
第1回大会は平成2年の9月に山口県秋吉台で開催され、以下、大阪府立大、石川県農業短大、大阪日立造船会館、広島県情報プラザ、京都教育文化センター、長崎市出島会館、近畿大学奈良キャンパス、愛媛大学農学部、京都テルサ、三重大生物資源、九州大農粕屋演習林、京都府立大農、広島県宮島と開催されてきました。なお、第15回大会は平成16年秋に鳥取県大山で開催が予定されています。
支部会報の発行は支部会の重要な事業の一つであり、毎年1冊を発行しています。最近の充実振りには目を見張るものがあり、菌学レビユ‐や菌学講座、研究レポート
、採集会だよりなどバラエティに富み、とくに、レビユーや講座の解説記事は幅広い
会員に親しまれ、専門外の方達にも分かりやすいと好評を得ています。
本支部は地域が広い割に若い会員の加入が今一歩少なく、今後、新進気鋭の若い研究者や各地のきのこに興味をお持ちの方々に入会していただき、斬新な計画のもと、
会の更なる発展が望まれます。
文責:寺下隆夫(近畿大農) |