日本菌学会西日本支部第13期会長就任挨拶

 

上田 光宏

 

大阪府立大学 生命環境科学研究科

 

 この度、2016年度より2年間会長を務めさせて頂くこととなりました上田光宏と申します。歴代の会長、役員の皆様から全面的に支援してくださるとのことで、浅学非才ではありますが、重責を担うことを決心致しました。力不足は自明のことですが、会の発展のために尽力する所存です。会員の皆様にはよろしくご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 本会は、日本菌学会の下部組織として1990年に発足し、会員数が100名を超える時期もありましたが、現在は30数名に減少し、会の存亡の危機を迎えています。この状況を脱するために前々会長酒井健雄先生,前会長高畠幸司先生の行われました会報の充実や定例集会の他に小規模観察会(プチ観察会)の開催等により減少傾向が留まりました。今後は、会報や集会とは別に時代に即したインターネットを用いた情報の発信なども必要ではないかと考えています。皆様のお力により西日本支部の充実を図るとともに会を継続していく所存です。
 私は、きのこ由来の酵素や構成成分に関する生化学的な研究を行ってきましたが、栽培や分類等に関しては全くの素人です。本会には、菌類の様々な部門のプロが集われ、それぞれの分野でプロの意見を身近で拝聴することが可能です。菌類の仕事を対象としている方のみならず、様々な分野から菌類好きの方々が集われます。また、本会は、諸集会の参加者が少人数であることからアットホームな雰囲気で実験や研究等のお話しを気軽に伺うことができます。アットホームな雰囲気の中で菌類研究の新しい研究シーズが見つかる可能性もあります。引き続き会員の皆様に楽しんで頂ける会になるよう努力する所存です。
 本会が会員の皆様にとって面白く、有意義と感じて頂けるよう運営することを目指して努力致します。そのためにも何より会員の皆様の協力、楠田瑞穂幹事長、高畠前会長をはじめ役員の皆様の協力が不可欠です。よろしくお願い致します。

      

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